インタビュー

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対話を重視した地域のニーズに応えられる診療をしたいと考えています

患者さまは弱い立場にありますので、上から目線にならないこと、それは全ての診療で心がけています。また、患者さまの心理的な負担に配慮し、薬物に頼りすぎない治療方針をとっています。

消化器系を専門にされたきっかけやエピソードを教えてください。

実は、最初は病理学を学んでいたのですが、消化器内科で診療を行う機会をいただき、取り組んできました。顕微鏡で生検組織を分析して診断を決める病理の知識は、がんの早期発見のために、今でも役に立っています。

内視鏡検査で万が一病変が見つかった場合、その後の治療はどのような流れになりますか?

胃潰瘍や逆流性食道炎など、良性疾患の場合は、当院で治療を行います。他方で、がんが発見された場合には、専門的な治療を行える病院をご紹介しています。専門の医療機関で手術を受けた後、吐き気などの体調不良を起こしたり、もともと高血圧などの生活習慣病を抱えていたりする患者さまのフォローを、病院と連携しながら行っていきます。

訪問診療を始めたきっかけはなんでしょうか?

先代のころから訪問診療は行っていましたが、高齢になって通院が難しくなってくる方もいらっしゃいます。そういった患者さまの健康管理をずっと続けていきたいと思ったことが1つのきっかけです。高齢化が進んでいきますし、地域のかかりつけの医師として、みなさまのニーズにお応えしたという思いがあります。

訪問診療を行ううえで心がけていることはありますか?

患者さまをはじめ、そのご家族とのコミュニケーションは大事にしています。訪問した際にも、いきなり診療に入るのではなくて、日常生活で困っていることはないか、など、会話の時間を大切にしています。認知症の患者さまもいらっしゃるので、患者さまを支えるご家族のお悩み相談にも応じています。